天国と地獄

何となく、名作と言われる映画を観たくなった。
何となく、旧作100円のゲ○に行って借りてみた。

「天国と地獄」を選んだ理由は、これと言ってない。
興味はあった。以前から観てみたいとも思っていた。
「踊る大捜査線 THE MOVIE」でのオマージュは印象的だったし、
多くの模倣犯を生み、法改正のキッカケにもなったという映画。

何となく再生してみると、想像以上に作り込まれていた。
143分という長編ながら、飽きずに観る事が出来た。

物語としては、絶賛するほどの面白さではない。
劇的な展開が連続する訳でもない。
身代金受渡しに特急を使うトリックは、衝撃だったけど。
ともすれば、冗長と取られかねない場面もある。

それなのに飽きないのは、作り手の丁寧さが伝わるから。
手を抜いてないんだな、っていうのを本当に感じる。
俺は映画ファンじゃないけど、「面白い映画」は知っている。
でも、「丁寧に作られた映画」は初めて観た気がする。
見る者の目を画面から離さない、そんな力を感じた。

重厚な作劇が俺好み、というのもある。
身代金を巡って、権藤(三船敏郎)らの人間性が描かれる前半。
戸倉(仲代達矢)以下捜査陣が、犯人を追い詰める後半。
そして、竹内(山崎努)の鬼気迫る叫び声が響くラスト。
そんな中に、笑えるポイントも散りばめられていて…。
あの局面で花を買いに行けない刑事達、面白過ぎた。

…なんて語ってはみても、黒澤ファンに言わせれば、
楽しむべきポイントはもっとあるかも知れないし、
てんで的外れなレビューを書いているのかも知れない。
それでも「いい映画だなぁ」って、言ってもいいですか?



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